革靴のサイズ選びって、実は非常に奥が深いんです。
サイズを間違って購入してしまうと、以下のようなことになりかねません。
- 革靴に余計なシワが入ってしまう。
- 見た目がかっこ悪い。(サイズが大きくて、歩くたびに踵が浮くなど)。
- 靴擦れを起こしてしまう。
- 履き心地が悪いが為に、履きたくなくなる。
- 外反母趾などの病気になりかねない。
人それぞれ足の特徴が異なりますし、革靴のメーカーによって型も様々です。
自分の足のサイズにピッタリの既成革靴メーカーを見つけるのは、なかなか難しいことです。
しかし、このページで紹介する8つのチェックポイントを抑えておけば、サイズ選びに失敗する可能性は減ると思います。
そんなこんなで、このページでは、革靴のサイズ選びの8つのチェックするポイントをまとめました。
スポンサードリンクまずは靴屋さんへ行く前に知っておきたいこと。
現在ではネット通販で靴を購入することが出来ますが、やはり靴屋さんで履いてみてみるのが一番です。
靴屋さんに行く前に、以下の3つの項目を確認しておきましょう。
1 自分の足がむくむ時間帯を把握しておく。
ほとんどの人が一日の中で、足がむくむ(足のサイズが大きくなる)ときがあります。
むくんでしまうと足の横幅が大きくなり、ジャストサイズの革靴が窮屈になります。
人によっては、窮屈すぎて履けなくなってしまうことも・・・。
なので、靴を選ぶ際には、足がむくんで大きくなっているときに選びましょう。
一般的には、夕方が一番足がむくむといわれています。
その理由は、日中立ったり歩いたりしていると、足に血流がたまるからです。
昔から、「靴は夕方に買え」との言葉があるほどです。
しかし、これは全ての人に当てはまるわけではありません。
朝起きたときにむくむ方だっています。
したがって、自分の足がむくむ時間帯を知ることが大事になるのです。
ちなみに私の場合、居酒屋のカウンター席などで、革靴を履いたままお酒を飲んでいると、足がむくんできて、革靴が窮屈になるのが分かります。
2 薄手の靴下を履いて行く。
その革靴を履く際には、どのような靴下を履くのか。それを予め考えておきましょう。
ドレッシーな革靴を選ぶ際に、カジュアルな厚手の靴下を履いていると、いざ、ドレッシーな薄手の靴下を履いた際に、サイズが大きくてブカブカになってしまいます。
靴下には薄手のものから厚手のものまで種類は様々です。
靴下次第では革靴のサイズ感が変わってきますので、注意が必要です。
3 革靴のサイズはスニーカーよりも1.0cm程小さめ。
革靴のサイズは、スニーカーのサイズよりも1.0cm程小さいものを目安としましょう。例えば、いつも26cmのスニーカーを履いている方であれば、革靴は25cmが目安となります。
これは、爪先の余裕代、いわゆる「捨て寸」の有無が関係してきます。
革靴もスニーカーも足の長さでサイズ表記されていることが多いですが、革靴は予め捨て寸が設けられていますが、スニーカーは設けられていません。
したがって、革靴は足の長さを基準に選べばいいのですが、スニーカーは1.0cm~1.5cmほど大きいものを選ばなければ、つま先が窮屈となってしまうからです。
靴屋さんで実際に履いてチェックする8つのポイント
①まずは踵(かかと)をヒールに合わせ、フィット感もチェックする。
まず革靴を履いた際に、踵をヒールに合わせましょう。
そこから全てが始まるからです。
踵をヒールに合わせてから、縦方向や横方向、上方向のサイズをチェックしていきます。
その際に、ヒールカップと踵のフィット感も確認しましょう。
緩すぎると歩くたびに踵が浮いてかっこ悪く、また、窮屈すぎると痛みの原因になりかねません。
②爪先の余裕(捨て寸)をチェックする。
革靴を履いて歩くと、靴の中で足は前後に動きます。
なので、爪先に余裕代が必要です。
これを「捨て寸」と言います。
捨て寸が無ければ、指や爪、関節を痛めてしまう可能性があります。
捨て寸の理想的な幅は、爪先から1.0~2.0mmほどです。
最近流行のロングノーズ仕様の革靴は、もう少し長くなります。
③横幅(ポールジョイント)のフィット感をチェックする。
親指の付け根から小指の付け根まで(靴の横幅が一番広い部分)をポールジョイントと呼びます。
足と指の支点となる部分です。
横幅が狭すぎると、小指が薬指の下に潜り込んだり、親指が外から圧迫を受けてしまいます。
また、逆に広すぎると靴擦れの原因になってしまいます。
判断するポイントとして、小指が点でなく面で当たっているかを確認しましょう。↓
④甲周りのフィット感をチェックする。
甲回りは靴のサイズ表記で「ワイズ」と呼ばれる部分になり、「E」とか「EEE」とかで表記されています。
甲周りがプカプカと浮いている様では、歩き辛いだけでなく、余計なシワが入ってしまい、見た目がかっこ悪くなります。
逆に、窮屈すぎて余裕が無いと、歩き辛くなります。
難しいポイントではありますが、歩き辛くなく違和感の無いちょうど良さがポイントです。
⑤トップライン(くるぶしに当たってないか等)をチェックする。
革靴のアッパー側の吐き口(トップライン)のフィット感や、トップラインがくるぶしに当たっていないことを確認しましょう。
当たると痛くて履けません。
⑥羽根の開き具合を確認する。
羽根の開き具合をチェックしましょう。本格的な革靴は、履いていくうちに若干皮が伸び、また、中底が沈んでいきます。徐々にサイズ感が大きくなっていくわけです。
したがって、最初は少しきつめのサイズを選び、後々サイズの調整が出来るように、羽根の開きが5mm~10mmほどの開いていることが理想です。
⑦土踏まずのアーチが足にフィットしているかどうか。
土踏まずがフィットしているかどうかも確認しましょう。違和感が無ければOKです。
⑧歩いて最終確認
以上のチェックポイントを確認した上で、実際に歩いてみて総合的に判断しましょう。
既成靴はオーダーメイドでは無いので、これら全ての条件を満たす革靴は、なかなか見つからないかもしれません。
しかし、少しでも自分の足にフィットする革靴を履きたいものですね。
自分の足に合う革靴ブランドを探していくのは、実に楽しいですよ!